日本ハムの怪物ルーキー・中田翔内野手が２試合連続で９日の巨人戦もスタメン落ちした。
８回一死から代打で登場したものの“日本最速男”マーク・クルーン投手にセカンドフライに
打ち取られ、自己ワースト更新の１１打席連続無安打だ。
周囲の見方も一気に厳しくなった。梨田昌孝監督ら首脳陣から「練習態度が悪い」「無気力」
「ふてくされている」と言われているだけではない。「プロ入りしたての１８歳だから、わからない
ことがあるのはわかる。でも、打てないなら普通はその分。声を出したりするけど中田は
それがない。チームが自分をどう見ているかの空気を読めない。他人を“ＫＹ”と面白がる
世代なのに自分が“ＫＹ”となっている」（球団幹部）。さらに日本ハム本社、球団、テレビ局には
中田が打席でガムをかんでいることに「生意気だ！」「球団はどういう教育をしてるんだ！」
「打てるようになってから、かめ！」などの抗議電話まで殺到しているという。
この日の試合後、中田は初めて志願の居残り特打を行った。しかし「キャンプの時は（プロで）
通用すると思い甘く見すぎていた。何をやってもうまくいかないし、怒られるまで、ただ単に
練習していただけ。今の自分は（二軍に）落としてもらっいた方がいいくらいのレベル。
開幕一軍とか言える立場じゃない」と二軍志願とも受け取れる発言をして、これには梨田監督が
「一軍か二軍かは自分が決めることやない。こっちが決めるんや」とブ然となるひと幕も・・・。
一軍メンバーが決定するのは１４日。その時、中田はどうなっているのか。人気一転“総スカン状態”
からの逆襲を期待したいものだが・・・。

（東京スポーツ　３月１１日（火）販売号より）