楽天・野村克也監督(72)が16日、沖縄・久米島キャンプの紅白戦でランナー三塁での
ヒットエンドランを試した。これは、ヤクルト時代に2度だけ使ったというスペシャルプレー。
V争いを誓う今季は、どうしても1点がほしい場面での投入があるかもしれない。
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ヒットエンドラ~ン♪ の前フリで人気急上昇のお笑い芸人・鳥居みゆきもビックリ?
野村監督のヒットエンドランは、ランナー三塁で飛び出した。五回の紅組の攻撃、
一死三塁から走者の大広がスタートし、打者の塩川はバットを振ってファウル。
スクイズのサインミスではない。成功こそしなかったが、これぞ野村スペシャルだ。
「苦肉の策なんだが、前に転がすだけでいいから簡単。
短打者(犠飛も打てない打者)にはやってもらわないとな」
走者がスタートを切るタイミングはスクイズより遅いが、空振りすれば終わり。
ギャンブル性が高く、実際に公式戦で使ったのはヤクルト時代の2度だけだという。
「ヤクルトは大人の打者が多かったからね」。選手に信頼が置けないと出せない
サインを試すのも、楽天に手応えをつかんでいる証拠だろう。
「あまり戦術は公開したくないんだけどね」としながらも、
観戦していたソフトバンクなどのスコアラーを驚かせ、指揮官はニヤリ。
V争いを誓う今季、知将の頭脳からどんな奇策が飛び出すかわからない。
(越智健一)
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200802/bt2008021709.html
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