公開中の和製西部劇映画「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」で、鳥居で人が
首つりにされている場面をめぐって神社本庁など神社関係者が抗議し、
制作側が映画の予告編やポスターなどを作り直していたことが6日、わかった。
製作委員会の1社で配給元のソニー・ピクチャーズエンタテインメントによると、
問題になったのは、村の入り口にある鳥居にギャングに捕まえられた村長が
首をつられている場面。
公開前の7月下旬、テレビCMなどで放映していた予告編やポスター、チラシの
表現をめぐり、神主など神社関係者から4件の抗議が電子メールで寄せられた。
抗議は「不適切な表現」「神聖な鳥居への冒涜(ぼうとく)」といった趣旨だったという。
全国約8万の神社でつくる神社本庁も、ソニーなど製作委に「誰もが安心して
気持ちよくご覧になれる映画の方がよろしいのではないか」と申し入れた。
同庁は朝日新聞の取材に「表現の自由も大事だが、関係者がどう受け取るかも
考える必要があるのではないか」と話した。
製作委は関係者に「不快感を与えたことは申し訳ない」と謝罪、広く一般の人が
見る機会のある予告編、ポスター、チラシは作り直した。
本編は「作品に興味を持った人が見るもので、作品全体を見れば、神社を冒涜
するものではないと理解いただける」(同社広報)として改変せず公開した。
TITLE:asahi.com
URL:http://www.asahi.com/national/update/1006/TKY200710060277.html
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