圓光寺(えんこうじ)第49代住職・織田無道氏がプロデュースした格闘技イベント「無道Spirit」
旗揚げ興行が16日、東京・代々木第ニ体育館で開催された。
メーンイベントのムエタイ国際戦では、タイの名門ランジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者
サムランデット・ソー・シーソムフォンと、WKA世界ムエタイ・バンタム級王座やUKF世界フェザー級
王座など過去に7つのキックタイトルを獲得した土屋ジョーが激突した。サムランデットは強烈な
ミドルキックやハイキック、前蹴り、さらには飛びヒザ蹴りなどを駆使して、終始土屋を圧倒。土
屋も頭から流血しながらも最後まで気力で立ち続けたが、試合はサムランデットが3-0の判定で
勝利し、現役王者の実力を見せつけた。
また、セミファイナルのリアルエキシビションには“大和魂”でおなじみの格闘家エンセン井上が
久々の登場。総合格闘技ルールで、DEEPなどに参戦経験を持つ坂下裕介と対戦した。
エンセンはグランドの展開から坂下の腕を取り十字固めを狙ったが、坂下は巧みに体を入れ替えて
これを阻止。終了間際の30秒は、スタンドで両者とも足を止めてバチバチ殴り合う壮絶なファイトを
繰り広げ、ファンをうならせた。3年ぶりにリングで試合を行ったというエンセンは「坂下は心と根性のある
選手だから良かった」と満足した様子。坂下も「エンセンさんは強かったです」と、40歳のベテランの
健在ぶりに舌を巻いていた。
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