福岡市の民放ラジオ局「九州国際エフエム(LOVE FM)」が7日に放送した番組内で、
出演者が麻薬などの薬物使用を肯定するような体験談を語り、リスナーから「問題ではないか」と指摘を受け、
同局は、ホームページで公開していた音声を削除、14日の同じ番組で「不適切な発言だった」と謝罪していたことが16日、分かった。
問題の番組は、月~金曜日の午後10時から二時間放送している「ELAN VITAL」。
同局によると、7日夜の番組に、「実録ドラッグ・リポート」などの著書があるライター、草下シンヤ氏を招き、裏社会をテーマに語ってもらった。
草下氏は自身の薬物体験を踏まえて、
「(薬物の使用は)本質が見えやすくなるので、自ら探りにいくために使うツールとしては効果的な可能性がある」などと話したという。
放送中にリスナーから「薬物を肯定しているととらえられかねない。若い人が聞いたら問題だ」と指摘するメール1件が届き、
リスナーから同様の指摘を受けた福岡県から十四日に確認があったという。と
同局は、「ドラッグの負の部分にも触れていたが、誤解を与える表現で、
覚せい剤などの話題を扱うときは、興味をそそらないようにするなどと規定している放送基準から不適切と判断した。
啓発を目的に企画したが、薬物は絶対にダメだという姿勢を明確に打ち出すべきだった。今後注意する」としている。
番組は、20~30代のサラリーマンやOLを対象に福岡や佐賀、熊本県などの一部で放送されている。
※朝日とデイリーの記事をあわせました。
http://www.asahi.com/culture/update/0916/SEB200709160004.html
http://www.daily.co.jp/newsflash/2007/09/16/0000628432.shtml
■LOVE FM「Elan Vital」
http://lovefm.co.jp/program/w_programs.php?programid=55
■草下シンヤ氏のブログ「クサカラジオ」
http://ameblo.jp/kusakashinya/
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