9月22日行われたブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージは、サムエル・サンチェス(スペイン、
エウスカルテル)が個人タイムトライアルを制して勝利した。
総合争いは、デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)が首位を維持し、ほぼ総合優勝を確定させた。
今日はいよいよ総合争い最後の勝負どころである個人タイムトライアル。
しかし、距離が20kmと短いため大差はつきづらい。1分以内にひしめいている総合2位から4位までの
表彰台争いが主な焦点となるか。
中盤まででの暫定首位はステフ・クレメント(オランダ、ブイグテレコム)で22分25秒。これが総合上位
選手の目標タイムとなる。
現在総合3位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、プレディクトールロット)と総合4位のサンチェス
の昨日までのタイム差は9秒。現在総合2位のカルロス・サストレ(スペイン、CSC)とエヴァンスとの差は47秒。
この3人のうちサンチェスの調子が良い。飛ばしに飛ばして22分11秒。なんとクレメントをも抜いて暫定
首位に立った。
本来はTTに強いエヴァンスはあまり調子が良くなかったのか22分30秒。これによりまずサンチェスは
エヴァンスを逆転した。
こうなるとTTにあまり強くないサストレも危なくなってきたが、ゴールタイムは22分52秒。なんとか貯金を
生かして総合2位をキープできた。
最後に総合首位のメンショフ。22分23秒でゴール。サンチェスにこそ及ばなかったがこのステージ2位で
手堅くゴール。明日のステージは総合争いで動く事がまず無いと考えると、これで総合優勝を安泰なものとした。
サンチェスは第19ステージに続き連勝。総合3位にも浮上し、二重の喜びとなるステージとなった。
ステージ順位
1位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)
2位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)
3位 ステフ・クレメント(オランダ、ブイグテレコム)
4位 カルロス・バリャド(スペイン、クイックステップ)
5位 サントス・ゴンザレス(スペイン、カルピンガルシア)
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