自転車ロードレースのツール・ド・フランス(Tour de France)で7度の優勝
を誇る元ロードレース選手のランス・アームストロング(Lance Armstrong)
氏は、ドーピング疑惑によりフロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)が
2006年ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)の総合優勝の剥奪が
決定されたことについてコメントを拒否した。
癌撲滅運動の資金を集めるためにバンクーバーを訪れているアームストロング
氏は、地元紙のThe Vancouver Provinceに対し「ランディスの件に関する質問
に答えたいが、残念ながら私はもう自転車ロードレースから身を引いている。
私は一度に一つのことにしか集中することができない。その手の質問は私に
とって迷惑でしかない。私は癌と戦うためにここに来ている。インターネット
も見ていない。今でも自転車が好きでよく乗るがレースには感心がない」
と語り、ランディスの件についてはノーコメントとしている。
2006年ツール・ド・フランスを制したが同大会期間中のドーピング検査で陽性
反応が検出されたランディスは、20日にドーピング疑惑に関する公聴会の評決
で同タイトルの剥奪と2年間の出場停止の処分が下されていた。
世界で最も高名なロードレースであるツール・ド・フランスで偉業を果たした
アームストロング氏もかねてからドーピング疑惑の対象とされ、7月には
アイルランド人作家のデビッド・ウォルシュ(David Walsh)氏がアームストロング
氏とチームメイトのドーピング使用を主張する「From Lance to Landis」を
出版するなど、ドーピングの嫌疑がかけられてはその都度身の潔白を証明する
ため戦いを余儀なくされてきた。
なお、ランディスの広報を務めるPearl Piattさんは「記者会見を行うかは
わからないが、ランディスは全て受け入れると言っている」と発表しており、
処分に関しランディスが記者会見を開くかどうかは分からないとしている。
AFP
http://www.afpbb.com/article/sports/cycling/2288502/2178955
PR