03年の欧州新種牡馬チャンピオンと同2歳種牡馬チャンピオンに輝いたファスリエフ(牡10、父ヌレイエフ)が、
北海道新冠町の優駿スタリオンステーションに導入されることになった。ファスリエフは2歳時の99年に
重賞3勝(仏G1モルニ賞、愛G1フェニックスS、英G3コヴェントリーS)を含む5戦5勝をマーク。
国際レーティングで世界最高の125ポンドを獲得し、近年最強の2歳馬として実力を見せつけた。
その後に左前脚を骨折して現役を引退し、00年に種牡馬入り。サドラーズウェルズ、デインヒルと並ぶ
看板種牡馬としてアイルランドのクールモアスタッドに迎えられたファスリエフは、初年度から期待通りの
結果を出した。デビュー産駒34頭が勝ち上がり、エンドスウィープの持つ世界記録を更新。
欧州ではG1チヴァリーパークSを制したキャリーオンケーティー、G2ロベールパパン賞のマッチファスター
などの重賞勝ち馬を輩出した。シャトルされたオーストラリアでも、06~07年の2歳種牡馬ランキングで
勝利頭数部門、勝利回数部門で首位に立つなど活躍。日本では3歳世代のアドマイヤゴルゴと
コンゴウダイオーがそれぞれ2勝し、今夏デビューのミゼリコルデとアルスマグナが勝ち上がっている。
シンジケート総額は5億2800万円(60株、1株880万円)。名馬ヌレイエフが生んだ最後の大物の来日は、
生産界に刺激を与えそうだ。
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20070925-260992.html
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