─ 横浜FC退団、地元へ恩返し ─
元日本代表のFW・久保竜彦(31=横浜FC)がJ2福岡に移籍することが確実になった。
久保は今季開幕戦でゴールを決めたものの、その後は負傷で出場機会は少なかった。
このため久保は移籍を決意。故郷の福岡に戻ってプレーしたい考えで、すでに周囲にその
意向を伝えている。
─ 「ラスト1年」周囲に決意明かした ─
久保は今季、開幕戦で歴史に残るスーパーゴールを決めたが、その後は故障のため不振に
あえいでいた。今季はこれまで8試合に出場し、わずか1得点(10月26日現在)。負傷(腰痛など)
が長引き、現在もリハビリを続け、練習にも合流できない日々が続き結果を残せなかったことで
退団を決意したという。
さらに広島時代のチームメートであり、絶大な信頼を寄せていた高木琢也監督が更迭されたことも
大きな原因。そこでチームのJ2降格が決定したことを契機に移籍を決意した。すでに関係者にも
退団する意向を伝えているという。
久保は「ドラゴン」と呼ばれ、ジーコジャパン時代にはエースに指名されるなど、飛躍が期待
されていた。高い決定力とずば抜けた身体能力で一時は日本を代表するエースストライカーとも言われた。
しかし度重なる負傷もあり、当確と見られていたドイツW杯メンバーからも外れた。
こうしたショックもあり今季、心機一転で横浜Mから横浜FCに移籍。しかし、わずか1年で
退団となる。30歳を超えているため移籍金はかからないが、すで久保本人は関係者に「福岡にいきたい」
という希望を伝えている。名門・筑陽学園高出身の久保は福岡が故郷。現役の最後の舞台は福岡と
決めているという。無論、肉体的には限界に近い。それでも久保は「ラスト1年のつもりでやる。
故郷の福岡でプレーして、それで引退する」と周囲に漏らしているという。
以前から久保は「引退後は田舎暮らしがしたい」とも話している。故郷に戻って区切りをつけ、
サッカー界と決別する考えだという。久保が故郷で最後の花を咲かせる。(三浦憲太郎)
(中京スポーツ10月28日付(27日発行)紙面記事より)
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